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2022.12.07

ビーバー通信 63号 (2022年11・12月)

朝晩は、めっきり冷え込むようになりました。今年も残り2ヶ月です。あっという間に、1年が過ぎます。実は、10月9日、10日と富山に行ってきました。この2年間は、新型コロナウイルス感染症のため小児歯科学会は、WEB開催でしたが、今年は久しぶりの現地開催となりました。富山に行くのは初めてでしたが、金沢から富山まで新幹線が開通しましたので、名古屋から3時間ほどで行くことができます。あいにく雨でしたが、富山は美味しいものがいっぱいありますが、富山湾鮨は有名です。  次回は、観光目的でゆっくりと行きたいものです。 L8020乳酸菌のお話し  テレビのワイドショーなどで放送されたこともありますので、ご存知の方もあると思いが、今回はL8020乳酸菌のお話です。  広島大学大学院の二川 浩樹 教授が命名された乳酸菌です。先生は、大学から障がい者施設や精神病院などに治療に行かれ、歯を治しても治しても、歯はどんどん悪くなっていき、歯科医師としてプライドが傷つき、セルフコントロールのできない患者さんのために何かできないかと考えるようになったそうです。まず、口腔内には、オーラルフローラが存在します。腸内には、腸内フローラが存在します。どちらも乳酸菌を含んでいるため、乳酸菌を利用することを考えました。次に口腔内にとって良い乳酸菌を探すことにしました。さらに障がい者施設や病院で診察しているときに、患者さんの中に虫歯がない方がみえて、「ひょっとして虫歯になったことのない人の口の中には、非常に良い乳酸菌がいて、歯を守っているかもしれない。」という考えがひらめいたそうです。  そこで、虫歯がない人13名の唾液から42種類の乳酸菌を分離し、虫歯菌と歯周病菌そしてカンジダ菌に対して高い抗菌作用を持つ乳酸菌を探し出しました。もっとも強い効果をもった菌が、「ラクトバチリス・ラムノーザス 」 で、日本歯科医師会が行っている8020運動にかけて「L8020乳酸菌」 と 命名されました。ヨーグルト、チョコレート、タブレット、歯磨剤などにL8020乳酸菌を使った商品がいろいろありますので、皆さんも是非ご利用になってみてください。L8020乳酸菌を使ったヨーグルトを試食しましたが美味しかったです。        参考資料 第39回日本障がい者学会学術大会抄録・講演より .....(以下省略) ビーバー通信63号は、当医院受付でお渡しをしております。

2022.11.07

食いしばったり、歯ぎしり していませんか?

11月に入り、朝晩はかなり寒くなってきました。 スポーツの秋ですが、今月末には、カタールでサッカーのワールドカップが開催されます。 サッカー好きな方にとっては、寝不足な日々が続くと思いますが、体調管理には注意しましょう。 今回は、無意識に食いしばったり、寝る時に、歯ぎしりをしている方への対策をお伝えします。 現代社会は、ストレスが多く、「食いしばり」や「歯ぎしり」をされる方が一定多数います。 自覚されていない方もいるため、注意が必要です。 歯に必要以上の力がかかってくると、詰め物が取れたり、歯の一部がかけたりと、トラブルが生じてくることもあります。 また、歯に過剰な力が加わっているお口の中の1つの状態の変化として、写真のように、顎の骨が出っ張ってくる骨隆起(こつりゅうき)が見られます(黄矢印が、骨隆起になります)。 このように、お口の中に色々とトラブルを生じてしまう「食いしばり」や「歯ぎしり」への対策の1つとして、ナイトガードの製作が挙げられます。 歯の型をとり、写真の様に、上の歯に装着する透明な装置です。 ナイトガードを装着することで、上下の歯が直接、無理な力で接触することを防ぎ、歯へのトラブルを、少なからず回避することができます。 自身で取り外し可能なため、装着時間は自由に設定することができます。就寝時だけでなく、日中の気になる時間帯に装着して使用することも可能です。 「食いしばり」や「歯ぎしり」が心配な方は、一度、製作が必要か相談してみて下さいね。

2022.10.15

虫歯になるのは、歯磨きの不十分だけが原因?

10月に入り、昼間は暑いくらいの日もありますが、確実に秋を感じる季節になってきました。 今回は、虫歯関連のお話をさせていただきます。 虫歯になる原因は、歯磨きでの磨き残しが原因と考えている方は多いと思います。 勿論、間違ってはいないですが、実は、他にも原因があることをお話しします。 虫歯になる大きな原因の1つは、食生活習慣です。 ショ糖を含む食品(ジュースやチョコレートが代表的)をより摂取することで、虫歯になりやすくなりますが、間食の多さも問題になります。 図のように、食品を摂取すると、お口の中のphは酸性に傾きます。 その後、唾液の力で中性に徐々に戻り、歯が溶けるのを防いでくれます。 しかしながら、間食頻度が多いと、唾液の力が追いつかず、お口の中のphが酸性になっている状態が長くなってしまいます。つまり、虫歯になりやすくなってしまうということです。(引用:山口県歯科医師会) 間食をしない方が、勿論、虫歯になるリスクは低くなりますが、1日に1回など短い回数で、時間を決めて間食すれば、それほど虫歯になるリスクは上昇しないことになります。 飲料水も含めて、間食する回数・時間を意識してみて下さいね。 当院では、食生活習慣に関するアンケートも実施して、虫歯予防に努めています。

2022.09.03

ビーバー通信 62号 (2022年9・10月)

ビーバー通信62号  9月に入り朝晩は、少し涼しくなりましたが、大型で強い台風11号が4日、沖縄県の先島諸島に接近し、暴風域に巻き込みながら北上しました。 6日には、九州北部に最接近した後、対馬海峡を通過し、日本海を北寄りに進み温帯低気圧に変わりました。 九州を中心に西日本各地では、強風や大雨となりました。 9月は、台風が日本列島に多く接近・上陸します。台風の進路予想は、定期的に更新されますので、こまめに最新の情報を確認するようにしましょう。 また、ハザードマップや避難場所の確認、非常用グッズの確認も大切ですね。 「 シーラント 」  今回は、シーラントについてのお話です。 シーラントとは、生えて間もない奥歯の溝を一時的に塞ぐことで、虫歯を予防する方法です。 奥歯の溝は、深くくぼんでいて虫歯になりやすい部分です。 歯磨きでは、十分にきれいにすることがむずかしいです。 奥歯の溝の汚れをきれいに取り除いた後、シーラント材を流し込むことによって、プラークや食べかすが奥歯の溝に入り込まないようにし、 奥歯の溝から虫歯が発生することを予防します。 また、シーラントには、フッ素が含まれており、歯質の表面を強化する効果も見込めます。 基本的には、永久歯の奥歯にしますが、乳歯の奥歯にもできます。 シーラントをしたからといって、虫歯にならないわけではありません。 しっかりと歯磨きをしないと、溝以外の歯と歯との間や、歯と歯ぐきの間から虫歯になることもあります。     シーラントは、優れた虫歯予防の方法ですが、永久的ではありません。 シーラントの一部が欠けたり、とれたりすると、その部分から虫歯になりやすくなります。 定期的に受診していただいて、シーラントの状態をチェックすることが大切です。   参考資料 日本小児歯科学会 シーラントのお話より ---------- 以下、省略。 ビーバー通信62号は、当医院受付でお渡しをしております。

2022.07.01

ビーバー通信 61号 (2022年7・8月)

東海地方は6月27日に梅雨明けが発表され、梅雨の期間は1951年の統計開始以来、最短の13日間で、梅雨明けは昨年のより20日間早く、6月22日だった63年に次いで過去2番目の早さで、梅雨期間の雨量も各地で少なかったそうです。  ラニーニャ現象による太平洋高気圧の発達が原因だそうです。 また、27日は、名古屋市で今年初の猛暑日となり各地で厳しい暑さとなりました。 今年も、30度以上の真夏日が続くと思いますので、こまめに水分・塩分補給をしたり、室内では、エアコンを使用したりするなど熱中症対策をしましょう。 ブラッシングの基本 きちんと歯をみがいているつもりでも、実は、歯や歯ぐきを傷つけたり、歯垢が効果的に落ちていない場合があります。 ★適正なブラッシング圧は「150gから200g」   目安は歯に当てた時、毛先が広がらない程度。毛が寝てしまうような強い圧では、プラーク除去効果率が低下するばかりでなく、歯肉や歯質を傷める原因にもなります。これらが知覚過敏や歯周病の原因にもなります。 ★歯ブラシの持ち方は、「ペングリップ」  ペングリップで歯ブラシを持つと力が入りにくいです。また、細かい操作がしやすい特徴があります。歯ブラシを選ぶ時は、ペングリップで持ちやすいものがよいです。 ★角度は歯と歯ぐきの境目に「45度」 ★歯を1本ずつみがく意識で、動かし方は「小さく小刻み」  みがくというよりは歯肉のマッサージをする感覚でやさしく、小さく小刻みに動かします。 ★圧が強い人の歯ブラシのおすすめは、「ふつう」か「やわらかめ」 ★「鏡をみながら3分」  しっかりと順番を決めて、お口全体をみがけるように意識して、3分間を目安にしてみがきましよう。 ★歯ブラシの交換時期は、「1ヶ月に1度が目安」  毛先が広がってきたら交換しましょう。 参考資料 ライオン歯科材(株) オーバーブラッシングケアより ...........(以下省略) ビーバー通信61号は、当医院受付でお渡しをしております。