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ビーバー通信

ビーバー通信 63号 (2022年11・12月)

ビーバー通信 63号 (2022年11・12月)

朝晩は、めっきり冷え込むようになりました。今年も残り2ヶ月です。あっという間に、1年が過ぎます。実は、10月9日、10日と富山に行ってきました。この2年間は、新型コロナウイルス感染症のため小児歯科学会は、WEB開催でしたが、今年は久しぶりの現地開催となりました。富山に行くのは初めてでしたが、金沢から富山まで新幹線が開通しましたので、名古屋から3時間ほどで行くことができます。あいにく雨でしたが、富山は美味しいものがいっぱいありますが、富山湾鮨は有名です。
 次回は、観光目的でゆっくりと行きたいものです。

L8020乳酸菌のお話し

 テレビのワイドショーなどで放送されたこともありますので、ご存知の方もあると思いが、今回はL8020乳酸菌のお話です。
 広島大学大学院の二川 浩樹 教授が命名された乳酸菌です。先生は、大学から障がい者施設や精神病院などに治療に行かれ、歯を治しても治しても、歯はどんどん悪くなっていき、歯科医師としてプライドが傷つき、セルフコントロールのできない患者さんのために何かできないかと考えるようになったそうです。まず、口腔内には、オーラルフローラが存在します。腸内には、腸内フローラが存在します。どちらも乳酸菌を含んでいるため、乳酸菌を利用することを考えました。次に口腔内にとって良い乳酸菌を探すことにしました。さらに障がい者施設や病院で診察しているときに、患者さんの中に虫歯がない方がみえて、「ひょっとして虫歯になったことのない人の口の中には、非常に良い乳酸菌がいて、歯を守っているかもしれない。」という考えがひらめいたそうです。
 そこで、虫歯がない人13名の唾液から42種類の乳酸菌を分離し、虫歯菌と歯周病菌そしてカンジダ菌に対して高い抗菌作用を持つ乳酸菌を探し出しました。もっとも強い効果をもった菌が、「ラクトバチリス・ラムノーザス 」 で、日本歯科医師会が行っている8020運動にかけて「L8020乳酸菌」 と 命名されました。ヨーグルト、チョコレート、タブレット、歯磨剤などにL8020乳酸菌を使った商品がいろいろありますので、皆さんも是非ご利用になってみてください。L8020乳酸菌を使ったヨーグルトを試食しましたが美味しかったです。 
  
   参考資料 第39回日本障がい者学会学術大会抄録・講演より

.....(以下省略)

ビーバー通信63号は、当医院受付でお渡しをしております。