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治療症例

歯科用CTの有用性

歯科用CTの有用性

4月中旬も過ぎ、春の陽気を感じられる日が多くなってきました。
昼間は少し暑く感じられる日もありますが、朝晩の寒暖差が大きいので体調管理に注意して過ごしましょう。

今回のブログは、「診断のお話」をさせていただきます。
診断することを目的に、お口の中のレントゲン撮影をすることがあります。

通常のレントゲン撮影の多くは、2次元(平面)のレントゲン撮影を行い、判断することが多いです。しかしながら、通常のレントゲン撮影では、悪くなっている部分が写りにくい(判断しにくい)場合もあります。
その場合に有用になるのが、3次元での画像で判断する「CT」という機器になります。

CTによる撮影を行うことで、悪い部分がより明確になった一例を示します。
患者様の主訴は、「一番奥の歯が噛むと痛い」でした。

通常のレントゲン撮影を行うと、画像の一番右にある歯の周りが少し黒い感じにも見える? という所見になります。
(歯の周りがレントゲンで黒く写ると、悪くなっているという判断になります)

これに加えて、CTでの撮影(3次元で見えるレントゲン撮影)を行います(”CT画像1″を参照)
CT画像は、歯を様々な角度(断面)で見ることができるため、悪い部分がより明確に写りやすい特徴があります。

通常のレントゲン写真と同じ場所を比較してみると、歯の周囲がより黒く見える所見になります(”CT画像2″を参照)

このように、CT撮影を行うことで、より多くの情報を得ることができるため、診断精度の向上に繋がります。

被曝量も極力少なくなるように心掛けています。レントゲン撮影の際に、被曝量が気になる方は、遠慮なくスタッフまで声をかけていただければ幸いです。