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歯科の豆知識

乳歯の歯の隙間は大丈夫?

乳歯の歯の隙間は大丈夫?

5月になり暑いと感じる日も多くなってきました。今年もこの時期から熱中症には注意が必要ですね。

今回は、乳歯の隙間に関する話をさせていただきます。

お子様の定期検診の際、親御様から「子供がすきっ歯になっているけど大丈夫?」と心配されるお声を聞くことがあります。

回答としては、子供の歯(乳歯)の歯並びは、写真のように、歯と歯の間に隙間がある方が望ましいです。

理由は、大人の歯(永久歯)が生え揃っていく時に、都合が良いからです。

乳歯の時期の歯の隙間は、発育空隙(はついく くうへき)と呼ばれ、顎が正常に発育している結果です。
また、発育空隙は、永久歯へと生え揃うために必要なスペースになります。
乳歯より大きい永久歯が生えてくることを考慮すると、顎の成長と共に乳歯に隙間がある方が、永久歯の歯並びを考えると都合が良いです。

乳歯に隙間がないと、歯と歯の間から虫歯になりやすくなります。
乳歯の虫歯を放置してしまうと、結果的に、永久歯の歯並びが悪くなる要因にもなり得ます。

このように、最後には抜けてしまう乳歯ですが、しっかりと役割があります。
大切なお子様の将来のために、当院では定期検診でしっかりとしたアドバイスをさせていただきます。